理学療法士になるための学校選び
こんにちは!
さてさて、本日のお題はこちら!
「理学療法士になるための学校選び」
前回の記事でお話しましたが、理学療法士は国家資格です。
その国家試験を受験するためには、まず、養成校への入学が必須です。
本日の内容はこちら!
1.養成校の増加と背景
2.学校選びで何に着目するか
・就職までの期間
・就職率
・学校・大学生活の充実
・費用
1.養成校の増加と背景
昔と比較して、最近では多くの養成校があります。
定員割れを避けるため必死な学校もあるそうです。
1963年に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が開設したのを皮切りに、理学療法士養成校数は漸増してきましたが、1990年代の規制緩和を受けて急激に増加し、現在、249校の養成校があります。定員数も合わせて増加しており、現在では毎年約10,000人の理学療法士が誕生しています。
(日本理学療法士協会より引用)
2015年の時点では、専門学校が148校、短期大学が6校、四年制大学が95校だそうです。
ちなみに、四年制大学教育の開始は1992年。
割と最近ですね!
ということは、1990年代に四年制大学が90校以上誕生したということになります。
本当にたくさん増えましたね。
上記にある1990年代の規制緩和とは、旧文部省は1991年に大学設置基準を大幅に改正し規制を緩和したようです。この大綱化以前の大学設置基準では、多様な社会のニーズに対応できなくなったとしています。
大学進学率が向上していた当時ですが、それとと同時に少子化も進んできました。
少子化により高校生の数は減少し、大学入学者の数が減ることになります。
そのため、定員割れ校(入学者数が入学定員を下回った学校)が増加しました。私立大学では45.8%以上が定員割れ校ということです。
私立大学入学者の約半数は、推薦入試やAO入試など実質的に学課試験なしで入学しており、大学教育の質の低下の原因になっていると言われています。
ということで、養成校が多くあり選択肢がありすぎますね!
2.学校選びで何に着目するのか
はい!ささっと挙げちゃいますね。
①就職までの期間
②学校・大学生活の充実
③就職率
④費用
こんなところでしょうか。
もちろん、費用が安くて最短で良い職場へ就職できて。
尚且つ学校・大学生活が充実している、そんな学校があればいいのですが…
ま!そんな学校はあったとしてもとんでもなく倍率が高いでしょうね(笑)
①就職までの期間
基本的に、入学から卒業までの3年もしくは4年必要です。(あくまで留年などしない場合です)
一度、他の職業に就いていた方や社会人経験のある方、家庭持ちの方は三年制の学校への進学が多いとい思います。(四年制より三年制の方が費用も安い)
ですが、4年で行っているカリキュラムを3年で行うということです!
授業スピードはかなり早いようですね。
そのため、授業についていけずリタイアする方もいるようです。
②学校・大学生活の充実
先ほどお話したように、
入学から卒業までの期間が短い=勉強が大変
ということです!!
そのため、学校・大学生活があまり楽しめない。
なんてこともあるかもしれません。
授業ばかりで学校行事がほとんどないようなところもあるようですね。
また、学校の特色ですが、先輩・後輩との繋がりがあるのか。
先生のサポートはどれくらいあるのか。
この辺は、実際に通っている方に聞くほかありませんね。
20代前後の方が多いところでは、頻繁に飲み会が…
そんなところもありますね(笑)
③就職率
学校説明会や体験入学など積極的に参加しましょう。
説明会などで就職率や国家試験合格率の説明があるかと思います。
合格率が100%なんて言っているところは、100%になるように調整しているでしょう。
試験に合格しないだろうと思われる生徒は受験させません。
よくある話ですけどね(笑)
では、就職率を見れば良いのか。
就職率を維持するために、あまり興味のない場所へ就職させたり。
なんてこともあるかもしれません。
ま、そうならないようにある程度の成績が必要ということですが。
そのため、複数の養成校の説明会へ積極的に参加しましょう。
複数参加し、得られた情報を比べてみるのがいいと思います。
④費用
高いより安い方がいいでしょう!
とは言っても、おおよその費用が分からないとなんとも言えませんね。
一般的に、大学の初年度納入金は国立大学では約80万円、私立大学では最低でも約130万円はかかります。
私立大学(保健・看護系)の平均は約150万円と記載されているものがありました。
大学へ進学するとしても、国公立と私立で大きな差があります。
では、入学から卒業までにかかる費用はいくらでしょうか。
入学金、授業料。
- 四年制国公立大学では、約250万円程度。
- 四年生私立大学では、550~800万円程度。
- 四年生専門学校では、500~700万円程度
- 三年制専門学校では、350~500万円程度。
これが公的な費用ですね。
その他に、学校問わず必要な費用があります。
- 教科書代に40万円程度
- ケーシー(実習着)、ジャージ、シューズ
- 器具(臨床上必要なもの)
- パソコン、プリンター
- 実習費、施設設備費、運営費など
- 実習中の交通費、生活費(学校によっては、定額、実費、生徒全員で分割など様々です)
- 一人暮らしの場合は生活費、寮費など
ちなみにですが!
私は、四年制の専門学校へ進学しました。
合格通知とともに届いた納入金請求が忘れられません。
約100万円
合格通知よりそちらが衝撃でしたね(笑)
実習費ですが、国家試験を受験するには実習が必須です。
養成校での学習とともに、実際の現場で臨床実習があります。
養成校でも単位取得がありますが、臨床実習にも単位が課せられています。
実習については、いずれお話しますね!
その臨床実習ですが、全国各地の病院・施設へ行きます。
実習地が居住地より遠距離になるほど、費用は膨らみます。
実習費を定額制にしているところもあれば、全額自己負担としているところもあります。
こればっかりは、その学校や実習地によります。
ただ、実習は1回ではありませんので要注意!
多いところでは4回ほど臨床実習があります。
まとめると、先述した入学金・授業料+α(別途費用)が必要です。
正直言って、学校卒業までにかなりの費用がかかります。
そのため、貯金・援助がないとなかなか厳しいと思います。
もしくは奨学金の利用ですね!
奨学金についても今後書いていけたらいいなと思います。
そんな感じで、ざっくりではありますが。
学校選びについてお話しました。
また、色んな情報を提供できたらなと思っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では!